コンセプトハウス 05
JAPANESE
MODERN
HOUSE

土間のある家

CONCEPTコンセプト

土間と火と、木と鉄と、ひと。

木・土・石・鉄など古くから日本人が慣れ親しんできた素材感。日本人らしい粗野な世界観は、心からの寛ぎと癒しの時間を演出する。普遍的な日本人ならではの空間美、土間のある暮らし。

家具×内装

古来の日本家屋から光の取り入れ方や内と外の関係性、格子、珪藻土、鋳物などのエッセンスを取り出して反映させた、現在の生活に寄り添う素材感を溢れる空間。内装の素材感や造形とソファやテーブルなどの家具をつながりをもってデザインすることで、空気の濃密な調和を図った。

内装・家具デザイン監修:アトリエセツナ

LIFE STYLE
和のコミュニケーション

リビングで家族みんなでテレビ鑑賞”という風景が少なくなり、それぞれに過ごすことも多くなった現代。家族とのコミュニケーションは重要な課題になりつつあります。だからこそ、「茶の湯」の考え方からインスピレーションを受け、ゆったりとお茶を飲みながら語り合えるような空間づくりに力を入れました。土間や、縁側など、昔から日本人に馴染みのあるコミュニケーションも設け、あたたかな語り合いが生まれるよう願いを込めました。

DESIGNデザイン

    • DOMA
      玄関を入るとまっすぐに広がる土間空間。正面にはガラス窓を設けて、外まで視線が抜けて開放感を感じるように設計。土間は内と外を繋ぐ空間。土間だからこそ来客が座りやすかったり、自転車などのメンテナンスができたり、曖昧だからこその良さがあります。現代では、コミュニティースペースとしても見直されています。
      土間:ピエトラクォーツタイル(600×300)/ペレットストーブ:山本製作所 OU/玄関収納:造作(アトリエセツナ)
    • DINING / KITCHEN
      キッチン背面の厚さ6mmの薄い鉄板の飾り棚が、和の精神性を表現している。珪藻土の質感を活かす間接照明が、茶器を美しく照らし出す。カップボードの天板にも、鋳物感のある塗装を施し、ダイニングテーブルの脚、棚板と揃え、質感をリンクさせている。
    • LIVING
      古来の日本家屋から光の取り入れ方や内と外の関係性、格子・珪藻土・鋳物などのエッセンスを歳出して反映させた、現代の生活に寄り添う素材感溢れるリビング。馴染みのある素材感までもがトータルコーディネートされた静寂なる和の空間。
      TV台の側面には、背面の壁とひとつなぎになようように珪藻土をまとわせた。テーブルは地層をモチーフにした深みのある表情で、茶器のフォルムを取り入れている。家具の金属部分は鋳物の質感で統一されている。リビングからは庭に視線が抜けるため開放感もあり、和室ではゴロゴロできる日本人ならではの寛ぎの空間に。
    • BEDROOM
      寝室にはウォークインクローゼットと書斎を並べた間取りに。適度なこもり感のある書斎はテレワークにも対応できます。窓のあるオープンタイプのクローゼットで、寝室も閉塞感がありません。寝室は格子を設けて、外からの視線が気にならず、ゆっくりとお休みいただけます。
    • SANITARY
    • EXTERIOR
      チャコールグレーの塗り壁は、ありそうでなかった落ち着いたカラー。水平ラインと縦格子で和の雰囲気をプラス。屋根付きのウッドデッキは、お茶を飲んだり、お昼寝したり、縁側のように使っていただけます。庭までを塀で囲んでいるので、プライベート感もあり、ゆっくとお過ごしいただけます。
      外壁:塗り壁(ベルアート)/色:チャコールグレー

SPEC間取り

間取り
[設計士]大場 雄太

土間空間のある、和の落ち着いた暮らし[設計士]大場 雄太

現代の慌ただしい日常において、家でのんびりとお茶やお酒を愉しむ。土間を設けて、ペレットストーブの火を眺めながらのそんなゆっくりと流れる時間が幸せだと感じます。木や塗り壁の素材そのものの美しさと、素材の組み合わせによる調和。そこから、生まれる洗練された和の美しさを取り入れ日本人ならみな、落ち着く和の空間のよさを再認識してもらえればと考えました。休みの日は、リビングやキッチン・土間やお庭でそれぞれの時間を楽しみながらも家族の気配を感じることができる、ここではそんなゆっくりとした時間が流れていると思います。

INTERIOR PRODUCEインテリアプロデュース

  • アトリエセツナ 渡邉吉太
    | Message |
    「日本人が安らぎを感じ、のびやかに生活できる住宅とは?」その答えを導くべく、ウンノハウスの皆さんと膝を突き合わせながら一緒にデザインしたモデルハウスが完成しました。古来の日本家屋から光の取り入れ方や内と外の関係性のエッセンスを取り出して反映させた、現代の生活にぴったりな素材感あふれる空間です。是非一度ご体感ください。
    | Profile |
    スウェーデンKONSTFACK留学後、東京にてフリーランスデザイナーを経て山形にアトリエセツナを設立。家具・プロダクト・店舗・住宅と、大小様々なスケールのデザインを手がける。GOOD DESIGN賞、山形エクセレントデザイン大賞など受賞歴多数。
    山形県山形市桜田東4-8-4
    MAIL.info@setsuna-design.net
  • 山本製作所
    | 木質ペレットストーブ | OU[オウ] |
    「現代の日本のインテリアに馴染む、長く愛される普遍的なデザイン」外装素材には400年の歴史を持つ鋳物師屋である「菊地保寿堂」の山形鋳物と、柳宗理デザインのバタフライスツールで有名な「天童木工」の成型合板(※1)を採用。作為的な造形に頼らず、素材の持つ美しさと、職人の手仕事にこだわることで、工芸品のような美しい1台に。
    2019年度グッドデザイン賞受賞
    山形エクセレントデザイン賞大賞
    ※1 単板と呼ばれる薄くスライスした木の板を重ね合わせ、さまざまな形状につくり出す技術。軽く丈夫で、複雑な曲線を可能にします。
    山形県東根市大字東根甲5800-1
    TEL.023-674-0943

RECOMMENDED SHOPSおすすめのお店のご紹介

  • この山道を生きし人あり。
    この山道を生きし人あり。
    人から人へ伝えられてきた文化の意味を感じながら、山形産を中心とした、気持ちを豊かにする雑貨などを扱うお店。山形の鋳物製品や山形の作家の食器など趣のあるおしゃれな商品が並んでいます。飽きの来ない普遍的な商品が魅力です。
    山形県山形市七日町2-7-23
    とんがりビル1F
    TEL.023-674-7757
  • Atelier Momo
    GURA クラフトストア
    山形は伝統的なものづくりが多く残る土地です。古くから伝わるモノづくりのスキルを使いつつ、新しく、おしゃれな雑貨として再発見があります。山形のクラフトの豊かな可能性を感じるお店です。
    山形県山形市旅篭町2-1-41
    TEL.023-674-0943
  • ROPER STORE
    香月苑
    創業60余年の茶道具専門店です。店内では落ち着いた雰囲気でお抹茶や甘味スイーツを味わえるスペースもあり、ゆったりと茶道具を鑑賞することができます。こちらの鋳物の花入れは、山形の金工芸家、西村 忠氏の作品。山形の霞城公園内にある最上義明の銅像造った方の作品です。
    山形県山形市七日町2-5-5
    TEL.023-622-0254
  • ZARA HOME
    汽水域
    山形市七日町シネマ通りのセレクトショップです。2階には金属工芸の工房を併設しており、オリジナルの金工品を作っていただくことが可能です。アクセサリーだけでなく、真鍮の豆皿や一輪挿しなど、素材感にこだわったモノづくりを感じます。
    山形県山形市七日町2-6-13
    TEL.023-609-9406