JAPANESE
MODERN
HOUSE
木・土・石・鉄など古くから日本人が慣れ親しんできた素材感。日本人らしい粗野な世界観は、心からの寛ぎと癒しの時間を演出する。普遍的な日本人ならではの空間美、土間のある暮らし。
古来の日本家屋から光の取り入れ方や内と外の関係性、格子、珪藻土、鋳物などのエッセンスを取り出して反映させた、現在の生活に寄り添う素材感を溢れる空間。内装の素材感や造形とソファやテーブルなどの家具をつながりをもってデザインすることで、空気の濃密な調和を図った。
内装・家具デザイン監修:アトリエセツナ
リビングで家族みんなでテレビ鑑賞”という風景が少なくなり、それぞれに過ごすことも多くなった現代。家族とのコミュニケーションは重要な課題になりつつあります。だからこそ、「茶の湯」の考え方からインスピレーションを受け、ゆったりとお茶を飲みながら語り合えるような空間づくりに力を入れました。土間や、縁側など、昔から日本人に馴染みのあるコミュニケーションも設け、あたたかな語り合いが生まれるよう願いを込めました。
現代の慌ただしい日常において、家でのんびりとお茶やお酒を愉しむ。土間を設けて、ペレットストーブの火を眺めながらのそんなゆっくりと流れる時間が幸せだと感じます。木や塗り壁の素材そのものの美しさと、素材の組み合わせによる調和。そこから、生まれる洗練された和の美しさを取り入れ日本人ならみな、落ち着く和の空間のよさを再認識してもらえればと考えました。休みの日は、リビングやキッチン・土間やお庭でそれぞれの時間を楽しみながらも家族の気配を感じることができる、ここではそんなゆっくりとした時間が流れていると思います。