わたしがウンノハウスに決めたのは、当時担当してくださった人事採用のかたの存在に依るところが大きいと思います。宮城で学生をしていたわたしが面接を受けるために山形のウンノハウス本社を訪ねることになった際、そのかたは「仙台からの高速バスで山形駅に到着したら、何番のバス停から何時発のバスに乗って、どこで降りるとちょうどいい時間になる」と、そのときはじめてひとりで山形にやってきたわたしに、とても細やかで親切な気配りをくださいました。

デザインも良く、性能も良く、バランスが取れているのがウンノハウスです。それは「じぶんが営業するなら、じぶんが魅力を感じたものを売っていきたい」と考えていたわたしには、とてもありがたいこと。というのも、デザイン重視のお客様には自由度の高さを訴求でき、性能を意識されるお客様にはそこにフォーカスした提案ができるからです。でも、実際のところ、商品や価格だけで家を選ぶお客様はあまりいません。「この営業イヤだな」と思われたら、もうそこまで。その意味では、商品より「ひと」なのでしょう。どうやってお客様が話しやすい雰囲気をつくるか、どうやって本音を語っていただくか、どうやって心の温度差を埋めていけるか。そこはいつも難しく、試行錯誤の繰り返しです。